すぐれた抗菌作用で、花粉症に顕著な効果

ユーカリ

ユーカリのエッセンシャルオイルで香りを室内に漂わせると、
イライラを解消し、発熱を鎮め、ハウスダストを浄化し、
心と体と環境の3つのレベルに効果を現します。


コアラの住みかとして知られるユーカリは、オーストラリアに生育する高木で、高さが100メートルを越えるものも珍しくありません。
このユーカリ(学名Eucaryptus globulus)のエッセンシャルオイル(植物精油)がもつ最大の効能は並みはずれた抗菌力にあります。

一般に病原菌による感染は、菌類の強さと、それを防ぐ生体の抵抗力、即ち免疫力とのバランスで決定します。そのため感染を未然に防ぐには、菌類の力を弱めるとともに免疫力を高めることが必要になります。抗生物質などの医薬品は細菌に対して強力な抗菌作用を有していますが、細菌以外の病原菌、たとえばカンジダや水虫などの真菌やウィルスに対しては作用が劣り、また私たちの腸内に住んでいる有用な菌類、たとえばビフィズス菌やアシドフィリス菌などをも殺してしまうため、生体の免疫力を弱めてしまうという弱点をもっています。

一方、ユーカリのエッセンシャルオイルは、細菌のみならず真菌やウィルスに対しても効果をもち、また免疫力を弱めるどころか逆にそれを活性化させる効果も、ネコのエイズに関する研究などで確認されています。さらに抗生物質の乱用は、より強力な耐性菌を生み出し、MRSA(メテシリン耐性黄色ブドウ球菌)による院内感染などが社会問題になっています。より強力な薬剤の開発が、より強力な耐性菌を生むという悪循環をどこかで断ち切ることが必要と言えます。一方でエッセンシャルオイルの抗菌作用にはこのような耐性菌を生む危険性が少ないといわれています。

ユーカリのエッセンシャルオイルには抗菌作用の他に消炎作用や冷却作用が知られていますが、花粉症のアレルギー症状(鼻水、涙目、充血、発熱など)に用いるとその効果が顕著に現れます。ティーカップに熱湯を用意し、そこにユーカリのエッセンシャルオイルを3~4滴たらす蒸気吸入の方法で香りを室内に漂わせると、(a)心(b)体(c)環境の三つのレベルに効果が発現することが実感できます。


(a)心のレベルにはクールな香りでイライラを鎮め、(b)体のレベルには消炎作用と冷却作用により発熱を鎮めます。さらに(c)環境への作用として花粉症の症状を起こす引き金になる空気中のハウスダスト(チリやカビ、ダニなど)を抗菌作用によって浄化することができます。つまり対症療法としてだけではなく、その原因の除去を含む様々なレベルにホリスティックな作用を及ぼすことが可能となります。

ユーカリは森林資源としても貴重で、そのため最近は行き過ぎた伐採による環境破壊が問題になっていますが、そのようなエリアでは感染症が多発する傾向があります。ユーカリの原生林はそこに住む人々を感染症から守るための免疫システムでもあるのです。

アロマテラピー 暮らしの実践講座

1.蒸気吸入
エッセンシャルオイルの香りを嗅いで脳に信号を送る方法です。

▼使用法:ティーカップかボウルに熱湯を入れ、そこにエッセンシャルオイルを3、4滴たらします。蒸気と一緒に有効成分がお部屋いっぱいに広がります。
★例:外出から帰ったらこの方法でユーカリの香りを漂わせると室内の空気を浄化し、インフルエンザや花粉症を予防することができます。

2.入浴(アロマバス)
エッセンシャルオイルを入浴時に用いる方法で、香りを吸い込むとともに皮膚からも吸収されます。

▼使用法:入浴時にバスタブに3、4滴たらして手でよくかきまぜてから入浴します。
★例:風邪気味の時にユーカリバスを行うと鼻づまりを解消し、筋肉の痛みを取り払えます。

3.オイルマッサージ
エッセンシャルオイルを植物油に希釈して、それをマッサージすることにより皮膚から体内に浸透させます。

▼使用法:ホホバ油10mlにエッセンシャルオイル2、4滴の割合で希釈してマッサージオイルを作り、お風呂あがりにマッサージしてすり込みます。
★例:咳による体の節々の筋肉のこり、痛みにユーカリのオイルマッサージを行うと、熱を下げ、痛みを静めます。また呼吸が苦しい時に胸にすり込む方法もあります。

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