とっておきのツボ - 15

テニス肘とウィー肘

瀬尾港二鍼灸師 (後藤学園附属はりきゅう治療室)


秋といえば、食欲とスポーツ。栄養と運動、どちらも健康には欠かせないものですね。しかし食べ過ぎがよくないように、運動のし過ぎも実は問題。走り過ぎで 膝を痛めたり、腕の使い過ぎで肘を痛めたりします。今回は、オーバーユース(使い過ぎ)の疾患で有名なテニス肘を取り上げます。
テニス肘とは、テニスのようにラケットを持って運動する人に見られる肘周辺に起こる痛みの症状の総称です。肘の外側に見られることが多いのですが、内側にも出現します。スポーツ以外に家事などでも同様の症状が起こります。最近ではゲーム機による「Wii肘」(Wiiitis)という病名が医学雑誌New England Journal of Medicineで紹介されました。任天堂のゲーム機Wii(ウィー)のやり過ぎで、腕、肘に痛みが出たというのです。何事も適度が肝心ということでしょう。


肘の痛みに効果のあるツボをいくつか紹介します。
まずは、肘を動かすと痛む場所を探します。ツボやその周辺に痛みが出ることが多く、反応を示している場所は治療点としても大変有効です。痛みが出やすいのは肘を直角に曲げたとき、肘の先と外側のしわの先端との中間にある曲池(きょくち)というツボです。また肘を最大限曲げたとき肘内側のしわの先端にある少海(しょうかい)も反応が出やすいツボです。
肘周辺ばかりでなく、前腕の外側中央で肘の先から親指幅5本分下に下がった四瀆(しとく)や、前腕の内側中央で手首のしわから上に上がった郄門(げきもん)も押して痛み出ることがあります。これらのツボを中心に反応を探してみましょう。動かして痛むツボ、押して痛むツボは有効な治療点となります。このようなツボに対して家庭では、筒状のお灸や、棒灸という葉巻状のお灸を使うのがいいでしょう。筒状のお灸は一度に4~5回、棒灸は1ヶ所を5分ずつ温めるとよいでしょう。
また不思議なことに、肘の痛みがある場合は、膝に反応が出る場合があります。左右逆に出ることが多く、例えば右肘の外側の痛みには左膝の内側に押さえると痛む場所が出てきます。よく押さえてみて、反応がある場所にお灸をしてみてください。


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